星降る夜に

星降る夜に

星降る夜に

東京スカパラダイスオーケストラの2006年「歌モノ」3部作*1の第3作、『星降る夜に』。ゲスト・ヴォーカルは僕が大好きな甲本ヒロトだ。THE HIGH-LOWS活動停止後は新しいヒロトの歌声が聴けずに寂しい思いをしていたのだ。このニュースには飛び上がって喜んだ(甲本ヒロトソロ作品リリースの報せも届いた。もちろん、めちゃくちゃに嬉しい)。

現在、yahoo!動画にてこの楽曲のPVがフルで視聴できる(5/28まで)。スカパラと揃いのスーツに身を包みながらも、いつも通りのやんちゃなパフォーマンスを見せてくれるヒロトの姿がうれしい。20年も昔の、THE BLUE HEARTSの初期のころの映像と比べても、全く変わらない気持ちを感じる。スカパラのメンバーが奏でる軽快なメロディーに乗って、ヒロトの優しい歌声に乗って、まるで星空を旅しているような気分になる。

ヒロトはかつて「僕、パンク・ロックが好きだ、優しいから好きなんだ」と歌っていた。パンクのリズムであろうとスカのリズムであろうと、この人はいつも優しい気持ちで歌っていると感じる。それが一番わかりやすい形で表現されている。

音楽のジャンルじゃない。「ロック」とは何かと言われれば、例えばそんな歌い方を「ロック」というのだと、僕は思う。

*1:スカパラは、基本的にはヴォーカル無しのインストゥルメンタル楽曲を発表する。特別ゲストとして様々なヴォーカリストを招くことがある