つぶやき

●『君が代』について18日のエントリで記述したが、そこで言及した「替え歌」について産経新聞が報じているのを発見した。もっとも、以前に書いた僕の考えは、産経新聞の姿勢とはまた大きく異なっていると感じるが。

卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。

http://www.sankei.co.jp/news/060529/sha009.htm

かなり昔からこの「替え歌」はあったように記憶するが、このように「大手」メディアが報じるのを目にしたのは初めてである気がする。

皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。

この記事の末尾の一文(一見、客観的事実を淡々と書いているかのようだ)が産経新聞の姿勢をよく表していると感じるが、他のメディアが報じるのも見てみたい。例によって、「言葉の力を信じている」という大手新聞社の報道とは、興味深い比較ができそうだ。